本籍地と住民票

１、本籍地を変更するタイミング

◎本籍を変更するタイミング

（１）結婚したとき

結婚すると、親の戸籍から出て新たに自分たちの戸籍がつくられ、本籍地も新たに指定することになります。

（２）離婚したとき

離婚をすると、戸籍の筆頭者ではない配偶者は原則としてもとの戸籍(＝本籍地)に戻ることになります。

ただし、離婚届の提出時に新しい戸籍の編製を申し出ることも可能です。その際は本籍地を新たに指定することになります。

２、本籍地変更のメリット（以前は…）

以前は、現在住んでいる場所に本籍地を変更した場合、役所の窓口にすぐに行けるので戸籍謄本の取得が楽になる、というメリットがありました。

しかし、２０２４年３月から、本籍地以外の市区町村の窓口でも戸籍証明書、除籍証明書を取得できるようになりました（戸籍の広域給付）

本人自身の申請が必要、専門家等、代理人による取得はダメ、窓口だけで郵送はダメ、と使いにくい点もありますが、上のメリットが薄くなったのは確かです。

３、戸籍と住民票

戸籍と住民票は全く別のものです。

㋐戸籍：

本人の出生や死亡、婚姻・離婚・縁組等、身分関係を公証するもの。

例えば、「転籍届」は戸籍を変更する際に行う手続き。

㋑住民票：

本人の住居関係を公証するもの。

氏名や年齢等の住民情報が記載。

例えば、「転居届・転入届は住民票を移動するために実施する手続き。