リースバック

１、リースバック

リースバックとは、第三者に所有資産を売却すると同時に賃借する取引方法です。

◎リースバックの流れ

①所有不動産を買い取る。

②売買契約と同時に、賃貸借契約を締結。これまで通り居住することができる。

③毎月の家賃を支払う。

２、リースバックのメリット

（１）売却により、まとまった老後資金が手に入る。しかもそのまま住み続けることが可能。転居不要。

（２）所有権がなくなるので、固定資産税などの維持費が不要。

３、リースバックのディメリット

（１）自宅の名義が変わってしまう。

所有権を失うので、将来子供等に相続させたくてもできない。

（２）家賃が発生してしまう。

家賃の金額、支払い期間によっては、将来的な負担が大きくなる可能性がある。

４、リースバックをおススメの方

①老後の生活費が足りない方

②住宅ローン、金融機関からの借入を完済、安心して老後を送りたい方

③早めに相続対策、資産の整理をしたい方

④引き続き、家に住み続けたい方

５、リバースモーゲージとの違い

「リバースモーゲージ」は、不動産（自宅）を担保にし、融資枠内で融資を受けるものです。

融資枠内で定期的または一括で融資を受け、元本の返済は死亡後または契約期間終了後に担保不動産の売却代金で返済、または相続人による手元資金での一括返済となります。

存命中または契約期間中は毎月利息のみの返済となります。

最大のディメリットは、家を失った上に借金が残る「長生きリスク」

想定よりも長生きし、契約期間が終了してしまった場合、元金と利息を一括返済しなければなりません。
もし一括返済できなければ、契約者が存命だとしても自宅を売却して一括返済する必要があります。

自宅を売却して返済する際、自宅の売却価格よりも借入金残高が多かった場合には、差額の借入金残高が残ってしまい、最終的には自宅も失い、借金だけが残るリスクがあります。