ペットの「終生飼養」

終生飼養とは「パートナー(ペット)を迎えたら、その命が尽きるまで責任を持つこと」を意味します。

これは、飼い主の倫理的な責任であることに止まりません。

動物愛護管理法でも「終生飼養に努めること」が明記されています。

しかし、現実には、健康上の理由など、様々な理由で終生飼養を全うできない事態が起こり得ます。

だからこそ、パートナー(ペット)を迎える前に「共にと生き抜く未来」について、考えておくことが必要といえます。

犬や猫の平均寿命は15年前後です。

これを人間の人生に照らし合わせると、子育てやキャリア形成、引退といった、人生の大きな転機と重なることも多々あります。

(1)子犬、子猫期(~1歳から2歳)

警戒心より好奇心が強く、人や他の犬、環境に慣れさせる最も重要な「しつけ」の時期です。

(2)成犬、成猫期(2歳~6歳、7歳)

心身ともに最も充実し、安定して活動できる時期。飼い主との関係が深まる時期ともいえます。

(3)シニア期(7歳~)

老化。体力や免疫が衰え、病気や介護が必要になる時期。

「終生飼養」を実現するためには、元気な内に準備が必要です。

上にも書いた通り、ペットの加齢により、医療的ケア、介護ケアに頼らざる得ない状況になった際、同時に飼い主自身の体調が思わしくない、入院を要する。または、親の介護負担が増大した、などの事情でどうしても面倒を見られないこともでてきます。

そんな万が一に備え、事前に準備をしておくと安心です。

(1)老犬、老猫ホームへの入所

飼い主に代わって介護、世話をしてもらえる施設です。

ペット保険は原則として被保険者である愛犬に紐づいているため、飼い主、住環境などが変わっても、保険契約自体が継続可能なのもメリットの一つです。

ディメリットは、入所金のほか、介護度によって利用料金が高額になるケースもあることです。

(2)ペットホテルを利用する

スタッフが常駐。食事・散歩・健康管理まで対応してくれます。

ただ、他のペットの同じ空間内の場合が多いので、ストレスを感じさせ易いです。

(3)ペットシッターを利用する

あらかじめ自宅のカギを預けるなどで、ペットシッターを自宅に招く、です。

ペットホテルにもいえますが、普段利用。慣れているペットシッターなら、ペットを安心して任せることができます。

(4)ペット信託

「ペット信託」とは飼い主の長期的入院。死亡などに備える信託契約です。

新たな飼い主によって飼育が継続され、費用はあらかじめ財産を渡された家族等が支払います。

委託者:飼い主

受託者:親族、友人等

受益者:実際にペットを飼育する人

信託財産:ペットを飼育するのに必要な金銭等

信託終了自由:ペットの死亡

ただ、「ペット信託」の最大の難点の一つに「受託者、受益者を選ぶのが難しい」があります。

そのような場合は、ペット信託をサービスとして提供している団体に依頼するのも一つの方法です。

確かに費用はかかってしまいますが「受託者が見つからずペット信託が利用できない」といった事態を防ぐことができます。

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