在留資格「興行」

１、「興行」ビザ

「興行」とは「特定の施設において、公衆に対して映画、演劇、音楽、スポーツ、演芸又は見世物を見せ、または聞かせる」ことです。

そして、日本で興行を行うために来日する外国人に必要なのが「興行ビザ」です。

具体的には、ミュージシャン、俳優、モデル、ダンサー、プロスポーツ選手等が、日本でコンサート公演、TV・イベント出演、映画撮影、レコーディング、宣伝活動等を報酬を得て行う場合に必要になります。

「興行ビザ」は大きく分けて４つの基準（１号の中も２つにわかれます）によって分類されます。

①１号　イ、ハ：

ライブレストラン、クラブ、キャバレー等、飲食を提供する場で１日５０万以下の報酬で行われる興行、客席収容人数１００人未満の小規模施設で営利法人が運営する施設での興行

②１号　ロ：

客席収容人数１００人以上で飲食を提供しない施設で行う興行、報酬が５０万以上で３０日以内の滞在のもの等、比較的規模が大きく短期の公演（コンサート、イベント、フェス等）。

③２号：

プロスポーツ、格闘技、サーカス、プロダンス競技、プロゲーム大会等、演劇，演芸，歌謡，舞踊又は演奏以外の興行をするとき

④３号：

「興行」以外の芸能活動（レコーディング、撮影、プロモーション等、有償での興行以外の活動）を行うとき

２、「興行」ビザ取得の流れ

（１）「在留資格認定証明書」の申請

まず出入国在留管理局に「在留資格認定証明書」（COE）を発行してもらう

審査の結果、申請の内容が真実のもので、在留資格（演劇、演芸、演奏、スポーツ等の興行に係る活動又はその他の芸能活動）にあたり、上陸許可基準に適合していると認められると、在留資格認定証明書が発行されます。

申請が可能になるのは、来日の約３ヶ月前からです。

↓

（２）査証（ビザ）の発行

「在留資格認定証明書」を海外の本人に送り、その国の日本大使館または総領事館で査証（ビザ）を発行してもらう

↓

（３）パスポートに「興行」のシールを貼ってもらい、ビザ申請が完了

◎参考：在留資格「興行」（法務省ＨＰ）