「たくす株」:マネックス証券
1、たくす株
「たくす株」は、株式投資をしている方に向けた、認知症を発症した際の財産管理と、相続時のスムーズな資産承継をサポートするサービスです。
認知症を発症すると、様々な取引ができなくなる「資産凍結」のリスクがあります。
しかし、「たくす株」をご利用いただくと、認知症になってもご家族が代わって取引・出金等の財産管理を行うことができます。(マネックス証券HPより)
※参考:「マネックス証券HP「たくす株」
2、「たくす株」は認知症による資産凍結を回避するためのもの
認知症の症状が進行すると、本人の判断能力が低下するため、銀行口座と同様、
証券口座も凍結され、株式や投資信託の購入、売却ができなくなります。
「たくす株」をご利用することにより、お客様(株式の名義人)が認知症になっても、ご家族がたくす株専用口座の財産の取引や引出等ができます。
◎仕組み
㋐委託者&受益者:お客様
㋑受託者:マネックスSP信託
◎手続き
①株式の管理を任せる家族(代理人)、財産を渡す家族(受取人)の検討
↓
②WEBから申し込み㋐たくす株専用口座で管理する銘柄や株数㋑代理人と受取人の情報などを入力。
設定金額は100万円(株式等の時価)から
↓
③必要書類(申込人と代理人・受取人との続柄が分かる戸籍謄本など)を提出
↓
④代理人と受取人。マネックス証券の証券総合取引口座を開設
↓
⑤代理人と受取人。就任の同意書を提出
お客様が元気な内はたくす株専用口座はお客様の証券総合取引口座と同じように取引ができます。
お客様が認知症などを発症。代理権が発効されると、代理人は「たくす株」の一部の指図(株式等の売却、買付。お預り金の引き出しの指図など)を行うことができます(株式等の返却は不可)。
そして、相続発生後、マネックスSP信託が、たくす株専用口座の株式等を受取人の証券総合取引口座に引渡し。受取人の銀行口座にお預り金(売却代金)を引き渡します。
3、まとめ
認知症対策としては他に家族信託、家族サポート証券口座などがあります。
一番重要なのは「元気な内に準備すること」。
認知症を発症。判断能力が低下してからでは、上の対策を講じることはできません。遅いです。
認知症対策についてお悩みの方は是非専門家にご相談を。
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認知症を発症し、本人の判断能力が低下していると金融機関が把握すると、 資産が凍結されます。
預金を引き出せなくなったり、自宅を売却できなくなったりします。
そこで、「認知症による資産凍結」を防ぐ目的で、親が自分の財産の管理・処分などを、信頼できる家族(子など)に託す仕組みが「家族信託」です。
山梨県、甲府市で高齢の親の生前の財産管理にお悩みの方。是非専門家にご相談を。
投稿者プロフィール

- 行政書士
-
◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
体の不自由なお年寄りが安心して生活出来る社会を作りたい、
困っている方の力になりたい。
皆で応援し、安心して暮らせる社会を作りたい。
そんな願いを胸に日々仕事に従事しています。
当事務所への「お問い合わせ欄」は「こちら」
TEL:055‐215-2201
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