日本の相続税は海外と比べてどうなの?
1、世界の相続税
~2024年度版「主要国における相続税負担率の比較(配偶者+子供2人)」~
①11億円未満の負担率は、イギリスが単独トップ。11億円を超えると日本がトップ
②1億円未満の課税額はフランスと並んで高い。
※参考:「財務省HP「相続税、贈与税など(資産課税)に関する資料」
2、諸外国の相続税
(1)イギリス
①遺産課税方式。相続人の人数や財産の分け方などに関係なく、原則として遺産そのものに相続税が課税されており、相続税率は一律で40%
②課税価額が32万5000ポンド(約6700万円)までは基礎控除とされており、原則非課税。
③配偶者も免税。
④住宅非課税枠が17万5000ポンド(約3600万円)あり、実質50万ポンド(約1億300万円)が非課税
⑤居住している自宅やその持ち分を子どもや孫が相続する場合には、最大10万ポンド(約2055万円)の控除が加算。
(2)フランス
①遺産取得課税方式。相続人がどの程度の財産を相続したかによって相続税額を決める
②日本では相続開始前7年以内に生前贈与した財産が加算されますが、フランスではその期間がさらに長く相続開始前15年が持ち戻しされる。
③基礎控除額が10万ユーロ(約1730万円)と低い
(3)アメリカ
①1118万ドル(約17億7000万円)の基礎控除が認められている
②配偶者がアメリカに市民権があれば基礎控除に関係なく、非課税
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