介護付き有料老人ホーム

１、介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームとは有料老人ホームの１つで、行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設です。

特定施設入居者生活介護とは、できる限り自立して毎日を過ごすため、特定施設の入居者に対して、食事、入浴、排泄等、日常生活上の支援や、機能訓練などをサポートするサービスを指します。

原則として、介護保険のサービスを利用できる「６５歳以上」の方が対象で、「要介護１以上」の方が対象となってます。

２、介護付き有料老人ホームの人員配置

（１）介護職員

要支援２以上の高齢者３人に対して１人

（２）看護職員

入居者３０人までは１人以上(常勤換算)、入居者５０人増すごとに１人追加

（３）ケアマネージャー

要介護認定を受けている入居者のために、介護サービスの利用計画である「ケアプラン」の立案を行う介護分野の専門家。

各施設に１人以上

（４）生活相談員（ソーシャルワーカー）

入居者１００人に対して１人以上の常勤

（５）機能訓練指導員

１人以上

（６）栄養士、調理員

（７）施設長等の管理者

３、介護付き有料老人ホームのメリット、ディメリット

（１）メリット

①介護、看護ケアの充実

２４時間、介護職員が常駐しているので、夜間に具合が悪くなったときも安心。

②施設数が多いため、選択肢が多く、高齢者一人ひとりの身体の状態や価値観に合わせて施設を選ぶことができる

（２）ディメリット

①施設数が多いため、かえって選択に困る

②手厚い介護サービスの故に費用が割高。入居一時金もかかる

４、サービス付き高齢者向け住宅との違い

サービス高齢者住宅（サ高住）とは、バリアフリー設備の整った賃貸住宅で、比較的自由度の高い生活ができます。

入居対象者は６０歳以上の方、もしくは要介護認定を受けた方です。

介護が必要になった場合は、外部の介護サービスを利用します。

このように、サ高住は比較的自立した方を入居対象としてるので、認知症の方の受け入れを拒否する場合が多いです。