死後事務委任契約を巡るトラブル:親族からのクレーム
1、死後事務委任契約
「死後事務委任契約」とは、委任者(本人)が第三者(個人、法人を含む) に対し、亡くなった後の諸手続、葬儀、納骨、埋葬に関する事務等に関する代理権を付与して、死後事務を委任する契約です。
依頼できる内容として
①葬儀、お墓の管理
②行政への届け出
③賃貸住宅の明け渡し
④医療費、施設使用料の精算
などを挙げることができます。
2、死後事務委任契約を巡るトラブル
「死後事務委任契約」を巡るトラブルとして「親族からのクレーム」があります。
「おひとりさま」で他に頼れる人がいない方なら問題ありませんが、家族と疎遠になってる方ですと「家族」はいます。
疎遠だからと死後事務委任契約を締結。死後葬儀を行おうとしたら親族から「なぜ他人が勝手に葬儀をあげているんだ?」旨葬儀会社にクレームが入ることがあります。
第三者が葬儀をあげること自体は問題ありませんが、葬儀は親族が行うことが一般的であり、親族がいる場合、第三者が「死後事務委任契約」に基づいて葬儀を主宰する際は、事前に親族の同意を取っておかないとクレームへと発展してしまいます。
もちろん本当に疎遠な場合もあるので事前に同意を取りにくいことも多々ありますが、それでも後々のクレームを防止するには同意を得ておいたほうが確かなのは間違いないです。
お辛いでしょうけど「死後事務委任契約」を締結する前に、特に葬儀について、あらかじめ親族の同意を取っておきましょう。
~関連記事~
山梨県、甲府市で見守り契約、財産管理契約、任意後見契約、遺言書の作成、公正証書遺言の原案作成、尊厳死宣言公正証書の原案作成、死後事務委任契約、終活に関する様々な問題にお困りでしたら、ご相談承けたわまります。
投稿者プロフィール

- 行政書士
-
◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
体の不自由なお年寄りが安心して生活出来る社会を作りたい、
困っている方の力になりたい。
皆で応援し、安心して暮らせる社会を作りたい。
そんな願いを胸に日々仕事に従事しています。
当事務所への「お問い合わせ欄」は「こちら」
お気軽にご相談下さい。
最新の投稿
Yahoo News他2025年6月6日賃貸マンションのはずが全室民泊に…急増する「特区民泊」9割超が大阪市:Yahoo NEWS
法律他2025年6月6日「出禁」後再来店。何罪?
法律他2025年6月6日犯罪が発生した場合の「出入り禁止」
法律他2025年6月6日万引き犯を捕まえたが、後日再来店した場合