「個人情報の流出」が企業に与える方法
1、「個人情報の流出」による影響
(1)社会信用の失墜、企業イメージの低下
(2)(1)による売上低下
(3)調査、賠償、対策のコスト増による業務効率の低下
2、個人データの漏えい等による企業の責任
(1)刑事上
個人情報保護法の義務に違反し、個人情報保護委員会の改善命令に従わなかった場合、違反行為をした個人に1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
また、違反した法人には1億円以下の罰金が料されます。
(2)民事上
個人情報の流出により、顧客等に損害が発生した場合は、民事上の損害賠償責任が生じます。
賠償金額は事案によって異なりますが、顧客1人あたり数千円から数万円が相場とされています。
※参考:「政府広報オンライン「「個人情報保護法」を分かりやすく解説」
※参考:「個人情報保護委員会「漏えい等報告・本人への通知の義務化について」
3、個人情報流出の際の事後対応
(1)事実確認、調査
↓
(2)事実関係を「個人情報保護委員会」に報告。個人情報の本人には、流出事故が起こったこと、内容について通知、の対応策を説明
↓
(3)賠償金の支払い等、事後対応。再発防止に努める
4、裁判例
◎事案
通信教育事業等をBから委託を受けて、Aらの個人情報を分析するシステムの開発,運用等をしていたCの業務委託先の従業員においてAらの個人情報が外部に漏えいされた。
◎判決
原告1人あたり慰謝料3000円
(東京地裁平成30年12月27日)
山梨県、甲府市で「書類の作成」から「申請手続きの代行」まで、古物商許可の申請は行政書士にご依頼を。
投稿者プロフィール
-
◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、民泊、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
体の不自由なお年寄りが安心して生活出来る社会を作りたい、
困っている方の力になりたい。
皆で応援し、安心して暮らせる社会を作りたい。
そんな願いを胸に日々仕事に従事しています。
当事務所への「お問い合わせ欄」は「こちら」
お気軽にご相談下さい。
最新の投稿
- 相続2024年12月22日[事例]予備的遺言と遺言執行者の選任
- 相続2024年12月22日遺言執行者が相続財産を開示しないときは?
- 登録、許認可、契約2024年12月22日医薬品のネット販売(特定販売)
- 登録、許認可、契約2024年12月21日医薬品店舗販売業