二次相続
1、二次相続
一次相続と二次相続では、相続人の構成が違います。
通常は、一次相続の相続人は「配偶者と子」、二次相続の相続人は「子」となります。
一次相続と二次相続の違いは、主に相続税申告の場面で出てきます。
2、二次相続で相続税が増える
◎二次相続で相続税が増える要因
①法定相続人が減るため、基礎控除額が減少する
基礎控除額=3000万円+(600万円×法定相続人の数)のため
②死亡保険金と死亡退職金の非課税限度額が減る
控除額=500万円×法定相続人の数
③配偶者控除が使えなくなる
配偶者控除に:亡くなった方の配偶者が相続した遺産のうち、課税対象となる額が、「1億6000万円」もしくは「配偶者の法定相続分相当額」のいずれか多い金額までであれば、相続税がかからない
④配偶者がもともと所有していた財産が合算される
⑤小規模宅地等の特例の適用条件が厳しくなる
※「小規模宅地特例の特例」:亡くなった人が自宅として使っていた土地を、配偶者か、亡くなった方と同居していた親族が相続した場合、土地の評価額を8割引きにしますよ、という特例です。
3、二次相続の備え
(1)生前贈与の活用
(2)一次相続の遺産分割協議で、二次相続を想定しておく
(3)一次相続で可能な限り子供に相続しておく
(4)小規模宅地の特例を、2次相続でも利用できるようにしておく
※関連記事
投稿者プロフィール
-
◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、民泊、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
体の不自由なお年寄りが安心して生活出来る社会を作りたい、
困っている方の力になりたい。
皆で応援し、安心して暮らせる社会を作りたい。
そんな願いを胸に日々仕事に従事しています。
当事務所への「お問い合わせ欄」は「こちら」
お気軽にご相談下さい。
最新の投稿
- 相続2024年12月22日[事例]予備的遺言と遺言執行者の選任
- 相続2024年12月22日遺言執行者が相続財産を開示しないときは?
- 登録、許認可、契約2024年12月22日医薬品のネット販売(特定販売)
- 登録、許認可、契約2024年12月21日医薬品店舗販売業