不動産を個人名義から法人名義へ移すメリット

１、不動産を個人から法人に移すには

（１）贈与する

贈与税がかかります。

手続き

㋐利益相反決議

㋑贈与契約

（２）売買

ただし、余りにも安過ぎると贈与税が課されます。

手続き

㋐利益相反決議

㋑売買契約

（３）現物出資。

法人の代表者（個人）が金銭（資本金）の代わりに不動産を出資します。

手続き

㋐不動産鑑定評価

㋑税理士の証明書

２、個人所有の不動産を法人へ移すメリット

（１）法人の方が節税に

個人事業主は「所得税」、法人は「法人税」がそれぞれ課せられます。

所得税は「累進課税制度」。最大４５％。

これに対し、法人税は、例えば資本金１億円以下の中小企業であれば８００万円までは「１５％」、８００万円を超える部分については「２３．２％」となります。

個人で持つよりも、法人名義にした方が、税額を抑えることが可能になります。

（２）相続税節税

個人名義の不動産は相続が発生すると、その財産に対して相続税が課税されますが、法人名義ですと相続税が課されません。