新聞のお悔やみ欄
1、定義
「新聞のお悔やみ欄」とは、人が亡くなったことや、その方のお通夜や葬儀、告別式等の日程の情報を掲載する欄のことです。
特に地方紙なら必ずと言ってよいほど「お悔やみ欄」があるのでは。
2、「お悔やみ欄」への掲載方法
(1)まず、前提として、遺族の希望、同意なしに、新聞社の方で掲載することはありません。新聞社がいち早く死亡の事実を知る由もないので、新聞社の方から「掲載を?」旨の確認の連絡もありません。
(2)お悔やみ欄に掲載してほしい場合、遺族の方から、掲載を希望する新聞の新聞社に連絡します。
その際
①故人の氏名
②死亡年月日
③享年
④死因
⑤お通夜、葬儀、告別式の日時と場所
⑥喪主の氏名、住所
等、必要な情報を正確に伝えましょう。
(3)また、葬儀会社が代理して新聞社に「掲載を希望する」旨、連絡する場合もあります。
新聞社に連絡する前に遺族に確認するはずですので、「掲載を希望しない」場合は、はっきりと断りましょう。
3、「お悔やみ欄」に掲載するメリット
(1)多くの方に訃報を知らせることができる
生前、個人と頻繁にお会いしてた方でも、何らかの理由で連絡が途絶えることがあります。
まして、疎遠になった方なら猶更訃報を知る由もない
そんな事情でも、特に高齢者ですと「新聞のお悔やみ欄」だけは毎日かかさず見る」方が多いので、訃報を知らせる有効な手段となります。
(2)「死亡通知」を出す手間が省ける
必ずしも、故人の家族が生前親しかった方々を全員知っているとは限らないことを考慮すると、たとえお葬式の場所、日時を伝える「死亡通知」を出しそびれたとしても、相手の方で把握する可能性が高い、のは、お葬式の準備等で何かと忙しい遺族にとって大きな助けとなるといえます。
4、「お悔やみ欄」に掲載するディメリット
最大のディメリットは「金融機関に「死亡の事実」を把握され、口座を凍結させられること」。
言うまでもないことですが、遺族の同意なしに、です。
特に地方では、毎日金融機関の担当者が新聞の「おくやみ欄」を見ています。
遺族もしくは代理として葬儀会社の方から掲載を依頼している以上、口座を凍結させられたとしても仕方ないと言えるでしょう。
5、まとめ
一般葬で、かつ、口座を凍結させられても困らないなら、「お悔やみ欄」に掲載した方が良いでしょう。
これに対し、親族、親しい友人のみ参列の家族葬、もしくは通夜、葬式を行わない直葬なら、掲載するメリットよりも口座を凍結させられるディメリットの方が色濃く残る。
他ならぬご本人が、生前の内に遺言書の付言事項、もしくは「死後事務委任契約」にて、掲載の有無について決めておくのが、ただでさえ死亡直後で動揺している遺族が迷わないで済みます。
時系列としては「死後」ですが、是非「終活」の一環としてご準備を。
山梨県、甲府市で見守り契約、財産管理契約、任意後見契約、遺言書の作成、公正証書遺言の原案作成、尊厳死宣言公正証書の原案作成、死後事務委任契約、終活に関する様々な問題にお困りでしたら、ご相談承けたわまります。
投稿者プロフィール
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◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、民泊、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
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