サブスクの契約者が亡くなった場合

「サブスク」とは、定められた料金を定期的に支払うことにより、一定期間、商品やサービスを利用することができるサービスのことです。

一般的に、一度契約をすると、解約しない限り自動的に支払いが継続されます。

また、「無料期間を過ぎて解約されない場合には、自動的に有料プランに移行する」という旨や、有料プランの開始日など、契約条件が表示されています。

いずれにしても、被相続人(亡くなった方)しか知らない事情で、相続人がその存在しか知らず、後で請求が来て解約の方法が分からずパニックになり、全国の「消費生活センター」への相談が年々増えています。

サブスクですが、契約者の死亡によって自動解約されません。
なぜなら、サービスの提供元が契約者の死亡を知る機会はゼロに等しく、自動解約の契約形態を採用できないのが通常だからです。

したがって、原則として、相続人が代わりに解約の手続きをする必要があります。

①通帳の引き落とし履歴

②クレジットカードの明細

③銀行が引き落とし口座を凍結したら、サブスクの契約先から「引き落としできませんでした」旨の「支払い請求案内」がくる

など。

個人のサブスク契約が特定できたら、契約の解約手続きをします。

解約手続きの方法ですが、公式サイト、電話などで調べることができます。

※参考:「Netflixを解約、退会する方法

サブスクに関する「終活」の一環としての相続対策として、以下のものを挙げることができます。

(1)エンディングノート

エンディングノートにサブスク契約を締結している旨、ID、パスワード、解約方法等、記載しておく。

必ずしも相続人がサブスクに詳しいとは限らないので、解約方法まで丁寧に記載しておくと親切。

②元気なうちに、自分しか分からないもので必要ないものは解約しておく。

相続人に余計な手間をかけないためには自分で解約しておくのが一番。

③「死後事務委任契約」で「サブスク契約の解除」と定めておく。

相続発生後、すぐ専門家が動ける体制にしておく。

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