ゆうちょ銀行の相続手続きで注意する点
1、連絡後の流れ
(1)相続の申し出
↓
(2)「相続確認表」のご準備、ご提出
主な記入項目
①遺言書等の有無
②お亡くなりになられた方の情報
③お手続きを行う方の情報
④すべての相続人様の情報
⑤お亡くなりになられた方のゆうちょ銀行の口座情報
◎記載例:ゆうちょ銀行HPより

↓
(3)必要書類のご準備、ご提出
↓
(4)相続払戻金のお受け取り
※参考:「ゆうちょ銀行HP「相続手続き」
※参考:「ゆうちょ銀行HP「委任状について」
3、ゆうちょ銀行の相続手続き必要な書類
①相続確認表
②貯金等相続手続請求書:
ゆうちょ銀行所定の相続届の書類
相続確認表を提出後、ゆうちょ銀行の「相続貯金事務センター」から送付
相続人全員の署名押印(おういん)が必要
③被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの全ての戸籍謄本
④相続人全員の現在の戸籍謄本
⑤遺産分割協議書:遺言書がない場合
⑥相続人全員の印鑑証明書
⑦貯金通帳、証書、キャッシュカードなど
⑧相続手続きをする人の本人確認書類:運転免許証など
⑨委任状:代理人に書類の提出を依頼する場合
※法定相続情報一覧図の写しを提出する場合、戸籍謄本等の提出は不要
4、必要書類:遺言書がある場合
◎必要書類
①亡くなった方の婚姻(初婚、未婚の場合は16歳)から死亡までの連続した戸籍謄本
②亡くなった方の預金通帳等
③遺言書(自筆証書遺言・秘密証書遺言は検認済みのもの)
④相続人、遺言執行者の印鑑登録証明書
⑤相続人、遺言執行者の実印
⑥遺言執行者選任審判書(遺言執行者が家庭裁判所に選任された場合)
5、必要書類:遺言書がない場合
◎必要書類
①亡くなった方の婚姻(初婚、未婚の場合は16歳)から死亡までの連続した戸籍謄本
②亡くなった方の預金通帳等
⑦相続人の印鑑登録証明書
⑧遺産分割協議書(ある場合)
⑨相続払戻金を受け取る相続人様の実印
6、その他留意点
㋐口座の有無、記号番号が分からない場合
「貯金等照会書」を提出
◎必要書類
戸籍謄本:相続人であることを確認するため
被相続人の貯金口座の記号番号が確認できたら「相続確認表」の記入、提出となります。
㋑相続払戻金の受け取り
原則として、指定(相続人代表者、委任状の受任者)のゆうちょ銀行口座へ振込みされます。
ゆうちょ銀行から他行口座への振込み指定はできないため、相続人がゆうちょ銀行の口座を持っていない場合、現金または証書(小切手)での払戻しとなります。
㋒貯金額が少額(100万円以下)の場合、簡易な手続きが可能です。
この場合、相続代表人が一人で「貯金等相続手続請求書」の全項目に記入、提出するだけで手続きが完了します。
通常必要となる相続人全員の実印の押印や印鑑証明書の提出が不要です。
◎必要書類
①貯金等相続手続請求書
②被相続人の死亡の記載がある戸籍謄本
③被相続人と代表相続人の関係性が分かる戸籍謄本
④被相続人の通帳、証書
⑤代表相続人の実印、印鑑証明書
⑥代表相続人の本人確認書類:運転免許証など
~関連記事~
銀行の預貯金口座を持っている方が亡くなったことを銀行が知ったとき、その方の預貯金口座は「凍結」。遺族が預貯金を引き出すことができなくなります。
凍結した預貯金を引き出せるようにするためには、銀行口座の相続手続を行う必要があります。
山梨県、甲府市で
①相続人の確定のための戸籍取得
②銀行との打ち合わせ。相続手続き書類の作成
③残高証明書の取得による預貯金の調査
④遺産分割前の預貯金の仮払い制度の利用
⑤遺産分割協議書の作成
⑥預貯金の解約手続き
など、銀行口座の相続手続きでお困りでしたら行政書士に相談を。
投稿者プロフィール

- 行政書士
-
◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、民泊、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
体の不自由なお年寄りが安心して生活出来る社会を作りたい、
困っている方の力になりたい。
皆で応援し、安心して暮らせる社会を作りたい。
そんな願いを胸に日々仕事に従事しています。
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