75歳以上の方で一定の違反行為があった場合について

75歳以上の方は、認知機能が低下したときに起こしやすい違反(信号無視など)をすると、運転に必要な記憶力や判断力が低下していないかを確認するため、「臨時認知機能検査」を受けることになります。

①臨時認知機能検査の結果が「認知症のおそれがある」と判断された方は、認知症に係る医師の診断書の提出又は臨時適性検査の受検が必要となります。

診断書の結果から運転に影響を及ぼすような認知症であると判断された場合には、運転免許の取消し処分となります。

また、6月以内に回復の見込みがある場合には運転免許の停止処分となります。

②臨時認知機能検査の結果が「認知症のおそれなし」と判定された方は、そのまま免許が継続されます。

(以上、石川県警察HPより)

2、

人間誰でも加齢とともに衰えてきます。

視野が狭くなった…。記憶力・判断力が低下した…。反射神経が鈍くなった…。

そのため、若い頃と異なり、運転時の操作ミスが起こりやすくなります。

高齢者の運転でヒヤリとさせられるケースが多いのは確かなので、本当は一定の年齢(例:85歳)を過ぎると強制的に免許返納、がよいんでしょうけど、人それぞれ個人差があるでしょうし、商売をしている者や、買い物で利用している者は困る場合もあるでしょう。

その前に何歳で区切るか、についても議論がまとまらなさそう。

現実的な方法として

(1)75歳以上の方の免許の更新を「1年に1回」にする

安全運転の確保。認知症の突然の進行に備えての処置。

現行の「3年に1回」は間隔が空きすぎ。

(2)「臨時認知機能検査」の認定を厳しくする

(3)医師の診断書のハードルを上げる

高齢者による「自主返納」を促進させるため。

④高齢者の買い物の足を確保するために福祉タクシーなどを充実させる

間接的に高齢者による「自主返納」を促進

など。

事故が起きて大惨事になってからでは遅いです。

自動車を運転する必要がない、安心して「自主返納」を選択できる社会に変わっていくこと願ってます。

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山梨県甲府市にある「あきやま行政書士事務所」
山梨県甲府市にある「あきやま行政書士事務所」行政書士
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山梨県甲府市の行政書士です。
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