「相続実務に役立つ戸籍の読み方、調べ方」

１、「「相続実務に役立つ戸籍の読み方、調べ方」

◆「相続実務に役立つ戸籍の読み方、調べ方」

出版社：ビジネス教育出版

発売日：２０２４年８月５日発売

単行本：２６２ページ

（１）よかった点

「戸籍証明書の広域交付亅開始により、本人申請のみ、代理人申請不可とはいえ、本籍地で亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの戸籍をすべて収集するのが可能となり、大分楽になりましたが、相続人の確定において、前妻の子供、養子、認知等、見逃してはならないのは従来と同じ。

つまり、依然「戸籍の読み方、調べ方」について需要がある。

はしがきにもある通り、この本は筆者の戸籍の読み方、調べ方を覚える際の苦い経験を上手く活かした内容に仕上がっている。

「分かり易さ」に関しては群を抜いていると思います。

（２）惜しい点あえて書くと、

戸籍の登場人物は全て同じ名前にした方がよかったかも。

一番最初に家系図を掲載。生年月日、死亡年月日、婚姻日、離婚日等を記載しておく。

その方が説明文に一貫性が出る。

（３）まとめ現実の問題、戸籍を取り寄せてはじめて、前妻の子供、養子がいることが分かる事例は少ない。

注意するのは生前に妻に隠れてした認知のみか。

とはいえ、特に相続人が兄弟姉妹のみですと、取り寄せる戸籍も膨大なものになりますし、途中離婚歴があると猶更。この本を読んだ上で、気を引き締めて臨むことができれば何よりですよね。