ネット銀行の相続。銀行名さえ分かれば相続手続き出来ます
1、ネット銀行
ネット銀行とは、従来の銀行のような対面店舗を持たず、インターネット上での取引を中心として営業する銀行のことです。
ネット銀行の場合、銀行員と対面で相続手続きの相談をすることができないのが店舗型の銀行との大きな
違いです。
◎ネット銀行の相続手続きの流れ
①カスタマーセンターに連絡
↓
②所定の用紙が届くので記入、提出
↓
③必要書類を用意、提出
↓
④相続手続き完了
◎必要書類
①所定の相続預金払戻手続依頼書
②亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本
③相続人全員の戸籍謄本
④相続人全員の印鑑証明書
⑤亡くなった方の登録住所が確認できる書類(住民票、戸籍の附票、免許証のコピー等)
2、銀行名さえ分かればID、パスワードなどが分からなくても大丈夫
ネット銀行の相続で一番厄介なのは「家族がネット銀行の口座を知らない可能性がある」です。
家族が知らないままだと遺産分割協議の対象から漏れてしまい、口座の残額が高額の場合だと、最悪発見後に遺産分割協議をやり直すことになってしまいます。
対策としては、キャッシュカードが見つかるのが一番ですが、ネット銀行からの「お知らせ」の郵便物も探してみましょう。
銀行名さえ分かれば、ID、パスワードが分からなくても相続手続きを進めることができます。
口座の残額が高額でなければ「遺産分割協議書」に、例えば「本協議書に記載なき遺産及び後日判明した遺産は、相続人甲府花子がすべて取得する」などの条項を添えれば遺産分割協議をやり直さなくても済むので、出来る限りのことをしてみましょう。
銀行の預貯金口座を持っている方が亡くなったことを銀行が知ったとき、その方の預貯金口座は「凍結」。遺族が預貯金を引き出すことができなくなります。
凍結した預貯金を引き出せるようにするためには、銀行口座の相続手続を行う必要があります。
山梨県、甲府市で
①相続人の確定のための戸籍取得
②銀行との打ち合わせ。相続手続き書類の作成
③残高証明書の取得による預貯金の調査
④遺産分割前の預貯金の仮払い制度の利用
⑤遺産分割協議書の作成
⑥預貯金の解約手続き
など、銀行口座の相続手続きでお困りでしたら行政書士に相談を。
投稿者プロフィール

- 行政書士
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◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、民泊、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
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