ゆうちょ銀行の相続手続き:少額なら簡易手続き
1、簡易手続き
ゆうちょ銀行に少額の貯金(100万円以下)しかない場合、通常とは別の簡易な手続きを行うことができます。
簡易な手続きを利用すると、貯金等相続手続請求書のすべての項目に、相続代表人が1人で記入して手続きが終了します。
◎必要書類
①相続手続請求書
②被相続人(亡くなった方)の死亡の記載のある戸籍謄本
③被相続人と代表相続人の関係の分かる戸籍謄本
④被相続人のゆうちょ銀行口座の通帳など
⑤代表相続人の実印
⑥代表相続人の印鑑証明書
⑦代表相続人の本人確認書類:運転免許証など
通常の手続きで必要となる相続人全員の現在の戸籍謄本や印鑑証明書は必要ありません。
2、ゆうちょ銀行での相続手続き
(1)相続の申し出
↓
(2)「相続確認表」のご準備、ご提出
主な記入項目
①遺言書等の有無
②お亡くなりになられた方の情報
③お手続きを行う方の情報
④すべての相続人様の情報
⑤お亡くなりになられた方のゆうちょ銀行の口座情報
↓
(3)必要書類のご準備、ご提出
「相続確認表」の提出から1~2週間程で、相続手続きの専門部署(ゆうちょ銀行貯金事務センター)から郵送で「必要書類のご案内」を送ります。
↓
(4)相続払戻金のお受け取り
ゆうちょ銀行の貯金等を相続する方法は
①解約して代表相続人名義のゆうちょ銀行口座への口座振込で受け取る
②解約して払戻証書で受け取る
③解約しないで代表相続人に名義変更する
があります。
他の金融機関と異なり、
㋐振込先はゆうちょ銀行のみ
㋑複数の相続人に分割しての振込は不可
です。注意しましょう。
※参考:「ゆうちょ銀行HP「相続手続き」
※参考:「ゆうちょ銀行HP「委任状について」
~関連記事~
銀行の預貯金口座を持っている方が亡くなったことを銀行が知ったとき、その方の預貯金口座は「凍結」。遺族が預貯金を引き出すことができなくなります。
凍結した預貯金を引き出せるようにするためには、銀行口座の相続手続を行う必要があります。
山梨県、甲府市で
①相続人の確定のための戸籍取得
②銀行との打ち合わせ。相続手続き書類の作成
③残高証明書の取得による預貯金の調査
④遺産分割前の預貯金の仮払い制度の利用
⑤遺産分割協議書の作成
⑥預貯金の解約手続き
など、銀行口座の相続手続きでお困りでしたら行政書士に相談を。
投稿者プロフィール

- 行政書士
-
◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
体の不自由なお年寄りが安心して生活出来る社会を作りたい、
困っている方の力になりたい。
皆で応援し、安心して暮らせる社会を作りたい。
そんな願いを胸に日々仕事に従事しています。
当事務所への「お問い合わせ欄」は「こちら」
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お気軽にご相談ください。
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