遺産分割協議時に「私道」を漏らさないようにするには

「道路」とは、一般の交通の用に供する道をいいます。

「公道」とは、市や県などが所有者となっている道路をいい、「私道」とは個人が所有者となっている道路をいいます。

(1)固定資産税の納税通知書

不動産の所有者には固定資産税が課されます。

通知書の中には。固定資産税の課税対象となる物件が土地・建物に分けて記載されますが、課税対象となっていない「私道」は記載されません。

(2)名寄帳(なよせちょう)

不動産所在地の市区町村宅場に名寄帳を請求すると、所有する物件の一覧を知ることができます。

しかし、名寄帳にも、課税対象となっていない私道は記載されません。

道路と思われる部分を見つけたら、法務局に登記事項証明書や公図の取得を請求するするのが一つの方法です。

たとえ財産価値がなくても「私道」も遺産分割協議の対象となるので、漏れたまま協議すると、最悪遺産分割協議をやり直さないとならなくなります。

もっとも、「私道」のように脱れた遺産が僅少で、すでに協議して作成した「遺産分割協議書」を無効とするほどの瑕疵が無い場合、その私道の部分だけ再度遺産分割協議を行えばよいことになります。

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袋小路になっている私道、つまり、行き止まりになっていて、通り抜けられない私道は、通常、その道沿いに住んでいる方等、「特定、少数」の方が通行の用に供してます。

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山梨県甲府市にある「あきやま行政書士事務所」
山梨県甲府市にある「あきやま行政書士事務所」行政書士
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