公図写し

公図」とは、土地の位置、形、番号、お隣の土地との位置関係が記された図面です。

縮尺は500分の1や600分の1等あります。

公図には、地番を知ることができる地図として「14条地図」と「14条地図に準ずる図面」があります。

登記所に「公図」を申請すると、どちらかが提供されます。

公図の下に、その公図についての情報が書かれています。

◎公図サンプル(盛岡地方法務局より)

縮尺の横に「精度区分」欄があります。

記載されている場合は精度の良い順に、

甲一 → 甲二 → 甲三

乙一 → 乙二 → 乙三

となってます。

また、「分類」という欄に「地図」と記載されているものは、地籍調査を経て備え付けられた、精度の高い内容であることを表しています。

地籍調査は、国土調査の一つとしての測量調査で、市区町村等が実施主体となって、1筆ごとに土地の所有者立ち会いの下で、境界を確定しながら測量を行います。

地籍調査ですが、順次進められてはいるものの、全国的な進捗率が半分程度にとどまっています。

進捗率については「地籍調査情報MAP」で都道府県、市町村を選択すれば分かります。

参考:「地籍調査情報MAP

他方、14条地図に準ずる図面の多くは、測量技術が未発達な、明治の地租改正時に作成された地図がもとになっています。

そのため、現状に合わない部分も多く、14条地図に比べ不正確な部分が多いとされています。

一般的な住宅地図では、土地の区画は敷地単位、場所の表示は住居表示であるのに対し、公図は、土地の区画は「筆単位」、場所の表示は「地番」となってます。

つまり、公図を見ることによって

①その住宅や店舗はいくつの「筆」が集まった敷地なのか?

②各筆の「地番」はいくつなのか?

を調べることができます。

農地は、住宅地図の住居表示がありません。

そんな土地の登記事項証明書をとりたい、なら公図を用意します。

農地の隣に宅地があれば、まずその宅地の地番で公図を取得します。

調べたい農地が、その宅地を基準に、どこに位置するのか?(例えば宅地のすぐ北側に隣接)を把握。

この情報をもとに、農地の地番を調べます。

公図写し」とは 、公図に情報を書き加えて申請地や周囲の状況がわかるように整理したものです。

農地法の申請で提出します。

公図に

①登記事項証明書から得た地目、面積、所有者の情報

②住宅地図や現地確認等で調べた周囲(地目、面積、所有者)の状況

を書き足します。

※関連記事

公図

「公図」とは、土地の形状、区画、地番、道路、水路等が記されている地図のことです。

地積測量図

地積測量図とは、一筆の土地について土地面積(地積)や土地形状、位置関係、求積方法などを記載した図面のことです。

地積測量図と公図

「地積測量図」とは、土地の面積とお隣の土地との境界の距離や境界の標識が記された図面です。 縮尺は250分の1で書かれています。

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山梨県甲府市にある「あきやま行政書士事務所」
山梨県甲府市にある「あきやま行政書士事務所」行政書士
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