介護タクシーを開業するには
1、介護タクシー開業に必要な資格
◎介護タクシー開業に必要な資格
(1)普通自動車第二種免許
介護タクシーを開業するには利用者を乗せる必要があるので、普通自動車二種免許を取得しなければなりません。
取得するには、普通免許取得後3年以上経過し、視力が片眼0.5以上・両眼0.8以上であり、識別として、信号機の燈火の色が判断できる等の条件があります。
(2)介護職員初任者研修
介護保険タクシーの場合、乗車の際の移乗や乗り降りの介助をおこなう可能性があるので、「介護職員初任者研修」が必要となります。
介護職員初任者研修では、9科目130時間の講義を受けて介護の基本を学び、カリキュラム達成後に実施される試験に合格すると修了です。
2、介護タクシー開業までの流れ
◎介護タクシー開業までの流れ
(1)法人を設立する
介護保険タクシーとは訪問介護のサービスのひとつです。
訪問介護事業所を設立する場合、「営利法人」か「非営利法人」か、どちらかの法人を設立する必要があります。
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(2)介護保険事業所の指定を受ける
介護保険事業所に指定されると、国から介護保険の適用を受けられます。
指定を受けるためには、以下のような基準が必要です。
①設備基準
介護保険事業所の指定を受けるためには、所定の居室面積を満たし、事業所の運営に必要な事務スペース、相談室、トイレ等の設備が配置されていなければなりません。
②人員基準
提供される介護・福祉サービスの種類や施設のタイプ(訪問介護タイプ、通所タイプ、施設タイプ)によって、必要とされるスタッフの職業と人数の基準が定められています。
③運営基準
介護保険事業所を運営するにあたっての留意点
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(3)介護タクシーの開業許可を取得する
①資格要件:
普通自動車二種免許が必要
②人員要件:
普通自動車二種免許保有者・運行管理者・整備管理者・指導主任者・苦情処理責任者の人員が必要
③欠格要件
④車両要件:
申請者が使用権限を持っている福祉車両、または一般車両を1両以上保有
⑤車庫要件:
原則として、営業所に併設していること。併設できない場合は、営業所から直線で2km以内に設置されていること
⑥営業所要件:
土地・建物の使用権限が3年以上あること。建築基準法・都市計画法・消防法・農地計画法などに抵触しないこと。事務室および休憩室があること
⑦休憩仮眠施設要件:
原則として営業所または自動車車庫と併設されていること
⑧任意保険加盟要件:
最低でも対人1人につき8,000万円以上、200万円以上の対物補償に加盟する必要があります。
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(4)運輸支局へ許可申請書を提出
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(5)法令試験と事情聴取を受ける
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(6)許可証発行
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(7)登録免許税を納付し届出
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(8)運賃と約款の認可申請
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(9)開業後、運輸開始届を提出
投稿者プロフィール
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◎主な業務内容:
相続、終活、墓じまい、遺言書作成、遺言執行、後見、家族信託、ペット法務、民泊、古物商許可、空き家問題、相続土地国庫帰属制度の法務局への相談、申請書作成代行
山梨県甲府市の行政書士です。
高齢化社会を元気に生きる社会に。
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